《私の本棚》 読食録 …結婚7年目にしての気づき
巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる
(著)石井好子
定番中の定番かと思われるこちらの名エッセイ。
結婚前に、当時敬愛していたエッセイリストがこちらの本を紹介していて、装丁の可愛さもあり手に取りました。
でもこの本の世界に入っていくことができず、
数ページをめくっただけで本棚に戻し、数年本棚で眠らせる結果となっていました。
独身時代の私は書くのも恥ずかしいですが、実家暮らしで、全く家事をしていませんでした。
特に料理。
食に関しての関心が薄いことも手伝って、今思うと、食に関する想像力が本当に乏しかったのだと思います。
想像力がないと読書はつまらないのだと、今更ながら感じます。
結婚して6年経ち、今でも家事の中では掃除、整理整頓は好きだけど、料理は苦手。
変われるものなら誰かに変わってもらいたいと思っている。(苦笑)
ものを減らしていくなかで、中々本は減らすことができず、読んでいない本も読んでから手放そうとして、未読本コーナーを作ってみたり…。(平積み…。)
今まで読まなかった、読了できなかった本を読むということは、私にとって手放すよりもハードルが高いようで、私の中で旬が過ぎているからでしょう。
その未読本タワーは中々低くならず…。
その中の1冊がこちらでした。
装丁が可愛いので、よし、これから行こうと手に取りました。
それは驚きの発見でした。
家事ゼロ時代の私は全くこの食エッセイの世界に入っていけなかったのに、まかりなりにも6年間主婦として料理を作ってきた、積み重ねが、わずかに料理に関する想像力を育てたようで、
その料理の匂い、色、調理のくだりでは音まで聞こえてくる始末…、
いや、喜ぶところか。
食エッセイって面白い。。
苦手な料理との距離が少し縮まったような気がしました。
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